歯周病治療と予防

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高齢者の歯周病予防と生涯健康でいるために

現代では、80歳になってもご自身の歯が20本以上残っている方の割合が50%を超えるようになりました。これは歯科医療の発展と一人ひとりの予防意識の高まりがもたらした成果と言えるでしょう。その一方で、残りの半数近くの方々は十分な歯を保てていないという現実もあり、高齢期における継続的な歯周病予防の重要性はますます高まっています。

加齢による免疫力の変化と口腔内環境

40代で既に20代の半分程度まで低下する免疫力は、年齢を重ねるとともにさらに弱まってしまいます。そのため、若い頃と同じような歯磨きを続けていては、歯周病を十分に予防できません。また、唾液の量も加齢とともに減少するため、口腔内を清潔に保つ働きも弱まってしまいます。

また、高齢期の歯周病予防には、口腔ケアだけでなく全身の健康管理が大切です。特に栄養バランスの良い食事と十分な睡眠は、免疫力の維持には欠かせません。また、歯科医院でのメンテナンスは若い世代よりも頻度を増やし、月1回程度の定期的な受診をお勧めしています。

高齢期特有の健康管理と診察時の注意点

年齢を重ねるごとに、様々な病気で薬を服用されている方が多くなります。中には歯科治療の際に特別な配慮が必要となるお薬もあり、治療方針は慎重に検討しています。また、服用されているお薬の種類によってはお口の中が乾燥しやすく、歯周病の進行が早まることもあるため、かかりつけの医師ともしっかりと連携をとり診療にあたらせていただきます。

また、無理なく診察を受けていただけるよう、診察中の体勢にも十分配慮しています。完全な仰向けの姿勢が難しい患者様には背もたれの角度を調整したり、枕やクッションで楽な体勢をサポートさせていただきます。治療中の水による誤嚥にも気をつけるなど、丁寧な診療を心がけています。

食べる喜びと生活の質

多くの方にとって、日々の生活の中での最も大きな楽しみは「食事」ではないでしょうか。介護福祉施設などでも、家族との面会以上に次の食事を心待ちにされている方が多く、これは食事が単なる栄養補給ではなく、人生の喜びそのものだということを表しています。

健康な歯でしっかりと噛めることは、この「食べる喜び」を守ることに直結します。また、よく噛むことは消化を促進するだけでなく、脳の活性化にも効果があるなど、全身の健康維持にも繋がっています。このように、健康なお口の環境は、豊かな生活を送るためには欠かせないものなのです。

健康寿命を延ばす歯周病予防

高齢期の歯周病予防は単に歯を守るだけでなく、食事を楽しみ、会話を楽しみ、充実した毎日を送るための基盤となります。免疫力が低下する分、より丁寧なお口のケアと定期的なメンテナンスは必要となりますが、それによって得られる恩恵、生活の質の向上は何事にも代えられません。

適切な予防を続けることで、生涯にわたって自分の歯で食事を楽しむことは十分に可能です。これはまさに、健康長寿を支える大切な土台であると考えています。

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